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2014.08.12 Tuesday
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2014.08.12 Tuesday
神山レポート1
8月8日、徳島県の神山町を訪問させてもらいました!
高齢化率46%・人口はピーク時の3分の1と典型的な山間部の農村でありながら、
IT企業のサテライトオフィスやクリエーターが集まり、
2011年には人口が社会増加に転じたという、
"徳島のシリコンバレー"と呼ばれ全国から注目を浴びている町です

場所はこんなところ↓



【行程】
・神山町へ移動
徳島市内から車で神山町まで送ってもらいつつ車内で株式会社リレイション*の杉さんからお話を伺う
・NPO法人グリーンバレー*の事務所見学


*NPO法人グリーンバレー:神山の地域活性化の中心となるNPO 
*株式会社リレイション:NPOグリーンバレーのプロジェクトにおいて実務(プランニングや書類作成、行政との交渉、イベントの運営等)を請け負う徳島市内に本拠を構える企業で、元々は不動産コンサルティングが専門だが現在業務の7割は神山での事業


・昼食
町内の移住者がOPENした粟カフェで株式会社リレイションズの杉さん・祁答院さんとお昼ご飯


・棚田の見学
株式会社リレイションズが棚田再生プロジェクトを行っている山奥の棚田を見学

・農家の訪問
山奥に住み株式会社リレイションズとつながりのある農家の方を訪問し、お話を伺う

・コワーキングスペース(KVSOC)見学
KVSOCを見学、サテライトオフィスで仕事をされている方にお話を伺う


・えんがわオフィス見学
神山町を本拠とするベンチャー、株式会社えんがわの古民家を改装したオフィスを見学

・劇場寄井座の見学
使われなくなり、現在再生プロジェクトが進行中の町の劇場を見学


・Cafe on y vaの訪問
移住した夫婦の営む南仏料理店を訪問


・神山温泉

・こうぼう山姥で宿泊
移住してきた老夫婦のお家に民泊

 

NPOグリーンバレーの取り組みは端的に言うと
 

「クリエイティブな人を町に集める」
 
こと
 
デザイナー・ソフトウェア開発などの元々仕事を持っており、ネット環境があればどこでも仕事ができる人を呼び込む
自分のレストランを開業したい若い夫婦なども移住してきている
 
 
Q神山町の元々抱えている問題にインパクトをもたらせているのか?
A社会人口動態がプラスに転じたこと、新しく雇用を生み出せるようになったこと(詳細は後述)はプラスの影響を与えているはず
ただし、グリーンバレーの取り組みは神山町の中心部のみで、関わっているのは人口6000人のうちの100人ぐらい
しかし、グリーンバレーとしては、町を変えようという使命感に駆られてというよりも、おじさんたちのサークルみたいなもののつもりで自分たちが楽しむためにやっている
 
Qそもそもマクロレベルで人口減少・高齢化が"課題"と言われるが、ミクロレベル(=過疎地域に元から住んでいる個人の視点)では何が問題なのか?
A例えば山奥に住む高齢者は病院に行きたいと思ったときにすぐ行けない、人との関わりが少なく孤独…などを感じている
しかし、人口がある程度減ることに自体については個人レベルではそこまで問題にならない
 
Q東北地方の大槌や気仙沼では「地元に残りたいが、仕事がないのでやむを得ず都会へ出なければならない」という若い世代の声を聞いたが、神山町にそのようなニーズはないのか?「元々仕事がある人を呼び込む」というスタンスではそうした問題を解決できないのではないか?
A神山町でも「仕事がないため地元を去らなくてはいけない」「仕事があれば地元に残りたい」という若い世代の声はある
しかし、神山町にサテライトオフィスを作った放送関係の企業が設立したベンチャー「株式会社えんがわ」が地元の人を6人雇っているように、クリエイティブな発想を持つ人が集まることで新しいアイデア・ビジネスが生まれ、結果として雇用を生み出すことができている
もちろん基幹産業となり得るものを作ったり誘致したりするのに比べれば規模は小さいが、こうした産業に頼るのは持続性があるとは言いがたい
 
Qグリーンバレーの取り組みは全国的な注目を集めているが、ネット環境を整えてクリエイティブ人材を誘致するということ自体は他の地域でもできるはず。その中でなぜ成功したと思うか?
Aやはり1999年からアーティスト・イン・レジデンス*などをやっており20年間の取り組みの結果"面白い地域"となっていたことと、外部者を受け入れる土壌があったことが大きい
そうした前提があったからこそ、シンプルな施策が成功を収めて急に注目を浴びるようになった
面白い人が神山に関わる面白い人に惹かれて集まってくるので、今後もこの流れは止まらないはず
 

*アーティスト・イン・レジデンス:国内・海外のアーティストに毎年3名ずつ、8月末からの2ヶ月間神山に招聘し、作品制作や住民との交流を行ってもらう事業
 
Qでは最初に神山が"面白い場所"になれたのはどうしてだと思うか?
A最初にその中心を担ったのは、神山で生まれ育ち、大学の間都会や海外に出て*家業を継ぐために帰ってきた人たち数名
外の空気を知っているだけに地元に退屈した彼らがPTAを通してつながり、もっと楽しむにはどうしたらいいか考えながら、面白そうなことを手当たり次第やっていった
外から来た人ではなく本業のためにどうしても地元に残らないといけない人たちだったので、20年間投げ出さずに続けることが出来た
また、"地域のため"ではなく"自分たちが楽しむため"というスタンスでやったからこそ長続きした
 

*NPO法人グリーンバレー理事長の大南氏はスタンフォード大学院に留学
 
Q神山は「地域に根付いた仕事で生計を立てている、かつ外の空気を知っている」という5人が本気で町を面白い場所にしようと集まったことで変化が生まれたが、それは偶発的である。例えば他の地域の人が真似しようとしたとき、そもそも前提条件が揃わない。一方で、山崎亮さんらstudio-Lのやっている、「大改造!!劇的ビフォーアフター」みたく困っている地域に””お助けマン””として入っていって、地域の人たちを集めてワークショップをやってみんなで町の未来像を考えるようなやり方なら汎用性があるのではないか?
Aそのやり方だと、結局その場ではきれいなイメージが描けて皆が納得してめでたく終わっても、できた計画を実際に実行していく段階になって上手くいかないことが多い
当事者意識が足りなかったり、いろんな立場の人を無理矢理集めているために利害対立が再燃したり…
外部から来た人たちの下でワークショップに参加している間に地域の人が主体的になれるかどうかにかかっている(結局当事者が動かないと変わらないということ)
 
Qよくある””まちづくり””のプロジェクトは、最初に新しいモノに敏感な人が声掛けに応じて、そこから興味のない人も少しずつ集まってきて、頑固で保守的な人たちもしばらくしてその取り組みを評価するようになって協力する、そこで実はその人たちがすごくまちのことを考えていることにみんなが気付く…みたいなストーリーがありがち(感動学園モノストーリーもそうですよね)だが、神山の場合はまちを大きくかき回して何かやるというより、始めに面白いと思った人たちだけで何かやってしまうという感じだが?
Aどちらがいい悪いはないが、神山のプロジェクトは町全体を無理に巻き込もうとしないからこそ早いスピードで実行してこられた
もちろん、気付いたらアーティスト・イン・レジデンスというプロジェクトが始まって町に外国人が歩いていたわけだから、住民は驚いたし、町にはグリーンバレーに批判的な人もいる
また全国放送や各種雑誌で取り上げられる注目を集めているからと、グリーンバレーは町全体をどうにかしてくれるはずと思い、それについて問いつめてくる人もいるが、グリーンバレーは町全体を変えようという大それたことは考えていないので責任を持つ気はない
その代わり、住民全員に支持してもらおうとも思っていない
ゲートボールをやるサークルや、桜の木を守る会などと同じようなもののつもりでやっている
変な期待をお互いに抱いてはいけない
ただ、これだけの規模になってくると町全体に影響を与えるようになっているので、そろそろ関係ないとも言っていられないが…
 
Q耕作放棄地になった棚田を再生することにどういう意味があるのか?ここで稲作をしても効率が悪いから耕作放棄地になっているはずでは?
A米を生産することにはそれほど意義があるわけではなくて、それを通して農家の方と関わったり、棚田の風景を残していったりすることに意味があると思って取り組んでいる
直接農業に関わらないデザイナーの方などでも、神山の美しい風景を気に入って移住してくれる人がいるので、その視点でも景観は重要
 
Q(「結い*」というプロジェクトに参加した農家の方に)手紙のやり取りだけでもやはり嬉しかったか?
A外の人とコミュニケーションが取れるのは嬉しかった。是非またそのプロジェクトをやってほしい

 

*結い:野菜のおすそ分けと交換日記のやり取りを通して、神山町の農家と都会の家族を結ぶプロジェクト(既に終了済)
 
(「このおばあちゃんは新しいものに対して寛容で、積極的にプロジェクトに協力してくれる。おそらく潜在的な危機感と合致しているのだろう。一方で働きかけに全く応じない人もいる。しかし、まちづくりというのは結局は”まち”のためではなくそこに住む”個人”のためなので、本人が自分の暮らしを変えたいと思うなら参画すればよいし、そうは思わないのであれば関わらない、そしてそういった人を無理に巻き込もうとする必要もないのではないか。」というような話を株式会社リレイションの方から聞いた。ただし土地の立ち退きなどが必要なケースになると、関与したがらない人も説得しなければやりたいことが実行できない場合もあるだろうが…)

神山レポート2では感じたことを書き綴ります
| yuka0330 | - | 20:56 | comments(0) | - | pookmark |